オフショア開発にはラボ型開発と請負型開発の2つがあり、とくにラボ型開発はコストを抑えられるといったメリットがあります。このページでは、ラボ型開発のメリット・デメリットや請負型開発との違いなどを解説するので参考にしてください。
ラボ型開発とは、特定した行為や業務に対して報酬が必要となる「準委任契約」のことで、一般的には3か月~1年程度の期間を定めて契約を交わします。ラボ型開発はシステム開発を人材ベースで依頼するという特徴を持ち、案件ベースでの契約ではありません。
ラボ型開発を行うことによって、さまざまなメリットがあります。ここではメリットについて具体的にみていきましょう。
ラボ型開発を委託する先はベトナム・ミャンマーなどの東南アジア諸国がほとんどです。東南アジア諸国であれば日本でチームを雇うときと比べれば、30~50%ほどコストを抑えられるでしょう※。さらにラボ型開発型は開発途中であっても仕様の変更・修正も対応でき、追加の費用も掛からないケースが一般的。そのため追加コストも抑えられ、開発にかかるトータルコストを大幅にカットできるといったメリットがあります。
ラボ型開発であればスキルの高い人材長期間確保しやすくなるという点もメリットの一つでしょう。日本国内のエンジニアと比べても、東南アジア諸国のエンジニアは高いスキルを備えており、ハイスキルの人材も少なくありません。こういったスキルの高い人材を長期間確保できれば、発注側の業務体制にも慣れることができ、安定した開発が進められるでしょう。つまりコスト面だけでなく、人材・成果などの点でもラボ型開発は大きな魅力があると言えます。
長期間開発を行えば、自社に開発ノウハウを蓄積できるでしょう。スキルの高いエンジニアと協力体制のもとで開発を進めるため、自社が持っていないノウハウを築きやすい環境となります。そのためノウハウを蓄積したいと考えるのであれば、その分野を得意とする企業に任せるのもアリです。さらに持続的に案件を依頼することで、スピードアップも図られ、品質も高まりやすくなるでしょう。長期的視点で考えたときにもラボ型開発はメリットが大きい方法と言えます。
開発を進めるうえで、途中で仕様を変更したいと思うケースもあるでしょう。請負型開発では仕様変更は難しいですが、ラボ型開発であれば仕様変更など柔軟な対応ができるというメリットもあります。たとえ途中で仕様変更をしたとしても契約した期間であれば追加費用が発生しないケースがほとんど。そのため開発をしながら、仕様をじっくり決めていきたい場合にもおすすめの方法です。
※参照元:FLINTERR_ 【ラボ型開発とは】請負型との違いやメリットを解説
ラボ型開発を行うメリットは数多くありますが、デメリットがあるのも事実です。ここではデメリットとデメリットへの解決方法について見ていきましょう。
長期間かけて開発を行うラボ型開発の場合、チームでの良好な関係性を築く必要があり、人選が非常に重要になってきます。たとえばスキルだけに着目し、ハイスキルの人材ばかりを集めたとしても、チームとして成果が出せるかどうかは分かりません。スキルだけでなく、文化・開発内容など複合的に考慮しながら、その分野と相性の良い人材を選別したうえでチームを構成することが大切です。
さらにチームを構築してから開発に入るまでに半月~3か月ほど要するケースが多く、チームの状況によって品質にも大きく影響を及ぼしかねません。そのためチームとして機能するかどうかも重要なポイントになってきます。スケジュールにゆとりを持ちながら、じっくりと人材を検討・決定しましょう。
ラボ型開発の場合、一定の期間を契約するという方式です。期間でチームが確保できるというメリットがありますが、ただ案件がないケースや予定よりも早く終わったケースでも期間内であればコストがかかってしまうというデメリットがあります。依頼する案件があれば問題はありませんが、何も仕事を委託していないにも関わらずチームを維持するコストがかかるのは大きな損失と言えるでしょう。こうなればコストを削減できるというラボ型開発のメリットがなくなってしまいます。
ラボ型開発を行う際は、案件の状況を長期的な視点でチェックすることが大切です。たとえば短期・単発の案件であれば、ラボ型開発は割高になる可能性もあるため不向きでしょう。しかし3か月以上の開発が求められるような案件であれば、ラボ型開発のメリットを生かしやすくなります。
ラボ型開発をスムーズに進めるためには、体制を整えることも重要なポイントです。チームと協力し合いながら開発を行う上でコミュニケーションは大切になってきますが、海外のエンジニアの中には日本語の理解が難しい方も多くいます。そのためスキルだけをチェックするのではなく、言語能力なども含めてコミュニケーションが図りやすい環境構築についても念頭に置きましょう。それぞれのスキル・性格などに合わせた業務の振り分けをはじめ、発注側のマネジメントも必要不可欠です。チームで動くということを踏まえて、パーソナルな面もマネジメントできる環境を整えましょう。
ラボ型開発と請負型開発の違いは、契約形態など様々な点で全く異なります。 ラボ型開発の場合は準委任契約となり、3か月~1年間ほどの期間で契約を結び、その期間内であれば仕様の変更・修正は柔軟に対応できる方法です。一方の請負型開発の場合は請負契約となり、業務が完成するまでが契約期間となります。
そのため仕様などをチームで話し合いながら長期的に開発を行いたい場合はラボ型開発、単発で開発を依頼したい場合には請負型開発が向いているでしょう。
ラボ型開発のメリット・デメリットを把握することで、ラボ型開発が向いているかどうかを判断しやすくなるでしょう。ここでは具体的に強みを生かせるケースについて解説します。
既存のWebサービス・アプリなどの運用や改修するケースにもラボ型開発は適しています。こういったサービスの場合、通常の運用だけでなく、機能の改善・改修・仕様変更などの作業が常に必要になってきます。しかし都度、新しい人材を雇う・外注すればコストもかかり、余計な業務負担となるでしょう。ラボ型開発を行うことでスキルの高い人材を低コストで集めることが可能です。
アジャイル型開発とは、小規模単位の機能テストを実施し、改修作業を行いながら開発していく方法のことです。つまり作業の途中で仕様変更をすることを前提としているため、ラボ型開発の方が適していると言えます。また仕様を変更するたびに見積もりを取る、チームを構築する手間もかかりません。
開発の案件が途切れることがないというケースもラボ型開発は適しているでしょう。請負型開発で依頼すれば、案件ごとに見積もり作成・契約を交わすという流れになり、余計な業務負担がかかってしまいます。さらに開発ルールなどの摺り合わせにも時間を要してしまうことも。開発型ラボなら依頼の手間もほとんどかかりません。
契約の期間内なら何度でも修正ができるという点は、ラボ型開発のメリットと言えます。そのため仕様変更が頻繁にあるような案件であれば、ラボ型開発の方が向いているでしょう。同じチームで作業ができ、柔軟性の高い作業を行ってくれます。
オフショア開発には、ラボ型開発・請負型開発の2つの業務形態があります。ラボ型開発はコストも抑えられ、柔軟な対応が魅力的な方法です。ただ単発や短期的な案件には向いていないため、依頼する案件の内容に合わせて業務形態を検討しましょう。
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